私達が彼に会うまで幾つかのピックアップ製造会社とのコラボレーションがありました。その結果わかったことは多くのメーカーのうちでもセイモアダンカンが作り出すPUのサウンドが私達と私達のベースを使うプレイヤーの理想に一番近かったのです.しかしそれはセイモアダンカン本人による物だけの話でファクトリーメイドの物はその足元にも及ばなかったのです.私達は出来うる限り彼自身に作りつづけて欲しかったのですが、私達のようにごく少量でその上多品種のメーカーの楽器に一つ一つ手巻きで作り続けることは多忙なダンカン本人には無理な注文でした.しかしAEROピックアップに出会った時、私達は歓喜しました.彼が作ったPUのサンプルは豊富なアイデアに満ち、今までのウォームなサウンドはそのままに、そしてヴィンテージギターの亡霊に束縛されないそのトーンは私達に新しいアイデアをインスパイアしました。それは高音も低音も出過ぎる事は無い、という事を教えてくれました.美しい音であればどんな高音でも身体を揺さぶる低音でも聴く側は美しいと感じる。そして彼が作るPUが次の世代のスタンダードとなる事を感じたのです.

その1年後の今年、彼の作ったヴィンテージタイプのPUが米国誌の”ベースプレイヤー”の特集本”ベースギヤー”のなかで新しいPUメーカーにもかかわらず、リンディフレーリンやバルトリーニをおさえ、もちろんファクトリーメイドのダンカンもおさえ、ダンカン本人が巻く”アンティクイティー”の最高機種と同等以上の評価を得たのです.

彼の才能には50年代、60年代に束縛されない新しさがあります.磁石に針金を巻く単純な仕事の中に隠された音の秘密を次々に解き明かす。私達や今までのPU製作にまとわり付き離れなかった、ヴィンテージ・ピックアップと言う亡霊も彼にとってはただのサンプルにすぎません。アルニコの磁石にエナメル線を丁寧に巻いて、オールド線で配線すればヴィンテージの音になっただけのPU。しかし彼はもうすでに1発目でそれを難なくクリアし、次のコラボレーションを次々と行っています.その1つはフォデラの6弦のNewピックアップで試されました。そしてヴィンテージのTelecaster用のPUでも彼の新しいノイズに対するアプローチが見られます.

しっかりした基本の上に立ちながら常に新しいアプローチで美しい音を作り出すAEROピックアップ。ヴィンテージの音を再現させるためだけにしか彼の才能を使えないとするならば、それは私達にとって大きな損失だと思わせるほどAEROピックアップは新しい可能性を秘めています.まずヴィンテージタイプで貴方のギター,ベースを生き返らせて下さい.そして店頭でフォデラの6弦のバランスの良さを味わって見てください.その上で私達がこの新しい才能にめぐり合った感動がけっして小さい物でないことを感じ取ってください.

そうだ!ラリー(AERO Pickup)に作ってもらおう!!

私たちのお客様の中にはそれぞれの要望をもって来店しそれが叶えられず返る人が少なからずいます。例えばOLDのミュージックマンやJAZZ BASSの音がして、ノイズが少なく価格も手ごろなもの、OLDの野太い中音と新しいタイプの高音と低音が同時に出るもの、過去に作られた一つ一つのギターでは叶えられず、プレシジョンをPJタイプにしたり、WコイルのJBにして対応してきました。しかし最近は古いJAZZ BASSやミュークマンのBASSなどOLD BASSといわれるものが高額になり、見た目や形を買えずに音のみを変えたい、デザインはそのままで自分だけの新しい音を作りだしたいといったかぎりないユーザーの要望に完璧にこたえるのは不可能でもBESTをつくす、”WAY NOT BEST” FODERAの合言葉であるこの言葉を一番新しいFODERAのメンバーであるLALLY (AERO)が私たちに言ってくれました。一人一人にひとつずつ要望があれば、1つ1つ要望を聞いて1つ1つ作ればいい、小さい会社同士が力を合わせば彷徨えるユーザーに喜んでもらえるサウンドが作れる、WAY NOT BEST 21世紀の私たちAEROのコラボレーションの始まりです。

Music Man StingRay 70's type

一つ目は77年'78年'に作られたMUSIC MAN BASSのスティングレイに搭載されていたPickupの再現です。見た目に反してパワーはなくプリアンプを介して初めて満足のいく音量が得られます。巻き数を極端に少なくすることによってよりナチュラルで自然な高音を得て、太いボビンで力強い低音を得ることに成功したものの、当時ドンシャリといわれ今のような奏法やこのベースの実力を出し切るAMPが高額で一般には広まらず一部の斬新なプレイヤーのみに認められましたが、一年余りで搭載中止になったMODELで、今はこのPickupの付いたBASSはほとんど見かけません。

Music Man Neo Vintage type 4st. & 5st.

二つ目はあるユーザーからの要望で、OLDの野太い中音と新しいタイプの高音と低音が同時に出せ、なおかつパシッブでも使えるもの。これはAEROが最も得意とするサウンドで、他のタイプPickupで作られFODERA BASSにも搭載され、そのサウンドの実力は実証済みです。

3、 三つ目は、これもユーザーからの要望で、JAZZ BASSのシングルユースでのノイズの解消、これはすでにFODERA BASSの5弦用のJBタイプ(シングルのPickupを2つにわけプレシジョンのようにハムバッキングにして)製作済みだったのでこれの4弦用(Fender Jazz Bass のリプレイス)として作りました。

4、 四つ目は、一番やさしそうで難しい要望、70年代中後期のJAZZ BASSの高音を残しつつ、パシッブで60年代の中低音を出せ、なおかつ、プリアンプを入れた時に全体にナチュラルに力強い音になる様に。これはPickupの位置の問題が大きく影響しますが、これもFODERA BASSの5弦のBOLT ONでそのSOUNDは実証ずみです。

つぎのMODELは貴方の要望が、私たちの課題です。